[32回]

今回のエリックのドラマはよくキスをする

ドラマだとわかっているけれど、
演技に引き込まれ、
正直、女優に妬ける

”わっ、またキスした”
 

今もクッションをグッと抱きしめ
（↑snobさんのイラストイメージより）
”エリと一緒に住んでるのは俺なんだ！”と
言い聞かせ、一人寝室でドラマを観た




深夜
ベッドの歪みで薄ら眠りから覚める

風呂上りの温かい肌
俺と同じソープの香り

浴室からそのまま来たんだとわかった

背を向けていた俺の頬にキスをおとすと
ベッドに入ってきた

「おかえり」
くるりと体を回転させ、
エリックにキスをする

「今日のドラマ観たんだ？」

「何で？」

「ヘソンからキスするから。妬いたんだ？」

「妬くかよっ(*｀＾´)=3」

「(///▽///)嬉しい…」

エリックに抱きしめられ、
キスに包まれたが
突然ヘソンから胸を押し返された

「ん？どーした？」

「何でだよ！」

「何が？」

「何で目が開いてんだよ」

「え？」

「ドラマのキスは全部目を閉じてるだろ！」


「あぁ～。なんとなく…かな？」

「何となくって何だよ！」

「ん～そうだな～
ヘソンとキスする時は
目を閉じるのが勿体ないから見てる。
ヘソンの全部を見たいから」

「はぁ？じゃー目を瞑ってる俺が
損してるみたいじゃないか(o｀з’*)！！」

「ハハハッ何だそれ？！」

「俺も見る」

「ん？」

「俺もエリを見る」

「いいよ」

触れるだけの優しいキスが始まる

普段、閉じられた瞳の上で
顰められる眉
その表情だけでたまらない快感を得ているエリック

今は見慣れたヘソンのキス顔と違い、
視線が絡み合い瞳が潤む

ヘソンの薄く開かれた唇に
ゆっくりとエリックが入っていく

ヘソンの瞼が重くなり
その瞳は官能的な光を放ち
エリックを陶酔させた

無音の室内に艶めかしい水音が響く

「ヘソンッ」

名前を呼ばれるまで
自分が目を閉じている事に気付かなかった

次第にキスが下りて行く

「ヘソンッ」「ヘソンッ」「こっち見ろって」

その後何度も名前を呼ばれた。





身体を揺らされ
視覚からのエロスに耐えられず、
エリックから与えられる強い刺激に
目を瞑り快感を逃すのが精いっぱいだった

「ヘソンッ」

「エリッ…アッ…もぅ…無理…」

「ダメッ、フッ…俺を…みてくれるんだろ？」」

「あッ…ん…ホン…ト、ムリ…ッって…」





事後…
「ヘソンに見られるってヤバいな…」

仰向けに息を整える二人

「俺も無理ッ。でも、
俺ばっかエリに見られて、何かヤだ」

「全部じゃないぜ？」

「は？」

「ヘソンが見せてくれない時がある…」

「いつ？」

「言わない」

「言えっ!!」

「言ったら見せてくれる？」

「お前も見せるなら」

「いいよ、俺はお前に見られたい」

「わかった。で、いつ？」

「ヘソンがイク時」

「パボーーーーーッ！」

「お前、体反らすから見えないんだよっ。
俺、言ったぞ？ヘソンは俺の
イク時、見てくれるんだろ？」

「変態っ！」

「こんなコトやっといて今さら変態って…」

「もうエリとは寝ないっ！( #｀Д´)」

パッと起き上がるヘソン

「あ、ヤベっ。明日早いんだよ。２時間しか眠れないなっ」

「わぁ！！まじで？！ごめんエリ！！
俺、自室で眠るから、ゆっくり寝て！」

「俺、ヘソンを抱きしめてないと、安眠できない(；´Д`A」

「じゃー早く眠って！」
と、今起こした体を横たえる

エリックの勝ち。
笑みを浮かべてヘソンを抱き寄せた




おしまい

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身体を重ねるシーンは想定外で・・・
キス止まりなハズが、
調子にのってズルズルいたら、
こーなりました♥
腐女全開…あぁ…(；一_一)

読んで頂きありがとうございました＼(^o^)／♪♪♪



ひとつ前のお話
【　ミュージカルデート　】


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