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ヘソンとエリクに萌え萌え妄想★Fiction Blog
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Ricsung story

【 叶わぬ恋のその先に 】りくしょん

≪ひよもん作品でござる≫
毎度、文章力ないくせにゴメンナサイ T_T



拍手[39回]




外資系商社に勤めるエリック
仕事一筋で来たエリートサラリーマンだ

彼には大きな秘密が…

有名な男性歌手
シンヘソンと
極秘恋愛中だった

そんな中、会社の存続をかけ
社長令嬢と政略結婚
避けられない会社命令が下された

違う世界の二人

一緒になる事のない運命に
2人は別々の道を選んだ

ヘソンにはエリックの風の便りも届かない

ヘソンの事はメディアを通じ
嫌でもエリックの耳に入ってきた

今まで以上に仕事に励み
よき夫婦を演じ女を抱く

ヘソンを忘れる行為のはずが
気付けば
それは恥ずかしがるヘソンを優しく包むように
聴くことの出来ないヘソンの声を思い出していた

そんな夫婦生活が長く続く事もなく…
ただ時間だけが過ぎて行った

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

元旦を迎え間もないオフィス街
背の高いビルに明かりは殆どない。

そんなビルの谷間に
地下へと続く階段があった。

“SHINHWA”
そう書かれた看板は
見落としてしまいそうな程小さなもので

階段先には
人を寄せ付けない重厚な扉がある

忍びの隠れ家バーの入口だ

何度ここを通った事か…

ゆっくりと扉を開け
薄暗い店内へと入った

「エリック様、お久しぶりですね。」

そういって声をかけたのは
バーテンダーのエンディだった。

「空いてるか?」

「えぇ。どうぞ」

エリックはバーカウンターの一番奥へと座った。
ここは他の客がきても気にならない
そしてヘソンの特等席だ

厚手のコートを脱ぎ
タバコをカウンターに置いた

「いつもので?」

5年以上も来て居ないのに、
エンディの気遣いに時間の経過を忘れる。

琥珀色のバーボン、
何に乾杯するわけでもなく、
口に含んだその香りで
ヘソンとの出会いを思い出した。


≪回想≫


「エリック君、ここは政治家や
芸能人が多く来る忍びのバーなんだよ。
君も仕事ばかりせず、たまにはこういう
社交場には顏を出しなさい」

社長に連れられた会員制のバー

海外生活が長く、知人とフランクなバーには
よく通っていたが
カチリとした形式高そうなバーは初めてだった

一杯飲み終えると
社長はバーに来ていた女と夜の街へ消えて行った。

残されたエリックは、何をするでもなく
バーテンにオーダーしつつ
カウンター席へと移動した

「隣、いいですか?」

連続する空席もある中、
パーカーをかぶった怪しい人物の横に腰かける。

「初めまして」
エリックが声をかけると
パーカー男が小さく肩を震わせて笑った

「初めましてって…
ねぇ、こういうトコ初めて?」
パーカー男がチラリとこちらを見た。

「はぃ…。何か変ですか?」

「いえ、自分の常識とはちょっと違ってたから、
面白かっただけ」

「そうですか、エリックといいます。
あのぉ…あなたのお名前は?」

「え?俺を知らないの?」

その男がサングラスを外すも
見覚えがない。

「どこかでお会いしましたか?」

クスクスと笑いながら
パーカー男が自己紹介をした。
「いや、会っては無いかも。
俺、シンヘソン。ヘソンでいいよ」

「ありがとう。いつもおひとりで?」

「まぁ…友達居ないからなー」

「僕も居ないので、じゃー友達になりませんか?」

「はぃ???」

ヘソンの目の前に手を差し出すエリック

「無理にとは言いません」

「アハハ。エリックって面白いね、よろしく」

これが二人の出会いだった
お互いの素性は知らない
連絡先も分からない
ただ、度々バーに訪れては
互いの世界観の違いを楽しみながら飲んだ


   *


12月のバーにて

「エンディー、今日ヘソン来てないのか?」

通いのバーにもなってくると
次第にバーテンダーのエンディとも仲良くなった。

「はい、先程までいらっしゃったのですが…
そのかわりご伝言が」

エンディが
コースターを差し出した

--------------------------------
12/31  22時
江南〇〇〇11-27-36
ヘソンと言えばわかる
--------------------------------

日時と住所が書かれたメモ
大晦日をヘソンと飲んで過ごすもの悪くない
エリックはそう思った

年末にも関わらず
その日は会議が長引き
エリックは取り急ぎタクシーで
指示された場所に向かった

程なくして大型施設の入口に止まる
「運転手さん、ここで合ってるの?」
「はい」
エリックは疑いつつも
施設の入口で事情を話すと
すぐに案内された

隣にヘソンが居ると思っていたエリックは
通されたコンサートホールの座席の両隣に
人が座っている事に違和感を感じた

今思えば関係者口ではなく、
正面から入っていたら歌手シンヘソンの
ポスターや横断幕が飾られていたんだと思う。

海外を飛び回り、仕事一筋でやってきたエリック
韓国芸能には興味がない
コンサートも同じだ

“何故ヘソンは俺をここに呼んだんだ?
場所を間違って案内されたんじゃないか?“

そう思った矢先、
会場内が暗くなり、
ファンたちのコールが耳に入ってきた

『ヘソーン』『ヘソンオッパー』
『シンヘーソン、シンヘーソン…』

ヘソン?
え?ヘソン?

大音量と光の洪水と共に
ステージ上へ ヘソンが現れた

ファンたちの黄色い声援
響き渡る音楽も次第に聞こえなくなり
光の集まる先に居るヘソンに釘づけになった

放心状態だったのか
『関係者様はこちらへどうぞ』
声がかかるまで
コンサートが終った事に気付かなかった

ぞろぞろと数人が案内されるがままに廊下を歩き
途中【シンヘソン様】と書かれた楽屋を見付け
飛び込んだ

ステージで見たままのヘソンが
鏡の前に座っていた

「あ!エリっ!見た?」

「あんな特等席で見えないわけ無いだろ!?」
小さな声で言いながら
楽屋をキョロキョロと見回した

予想していた回答と違う言葉にヘソンは
クスっと笑いながら答える
「誰も居ないから大丈夫だよ」

「お前、歌手だったのか?」

「あはははは」
手を叩きながら笑始めたヘソン

「何だよ」

「歌手か?って、ステージみたらわかるだろ!
そうじゃなくて俺の歌、どうだった?」

「イイよ、イイに決まってる!最高だった!!!」

エリックは勢いよくヘソンに駆け寄り
抱きしめてポッポした

「おい、エリっ」

「あ、ごめん。つい…」

「お前そっち系?」

「違うよ、女の方が良い。
俺、女がイイけど、ヘソンも好き。
俺が好きって事はヘソンは女か?」

「は??!何でそーなるんだよ?!

ねぇ、ポッポ、もっ回していい?」

「聞く前にするなよ!!」

「嫌なら逃げれば?」

ヘソンは逃げなかった
ここから二人は親密さを増していった


   *


「エリっ、ダメだってば」

「いいじゃん、ヘソンからしてくれないんだから…
じゃーヘソンもキスしてよ」
 
「恥ずかしい」

「ホントに?」

「だって…
その先を求めたくなるじゃん」

「ヘソンの方がエッチだね」

「パボ!!」

毎回同じこのやり取りを二人は楽しんでいた。

世間で言う “恋人” になり
絶頂の時だった

会社買収合併を阻止するため
社長令嬢との政略結婚
エリックに会社命令が下った

お互いにわかっていた
タブーとされている関係
どちらかが引き留める事無く
別々の道を歩むと決めた

「なぁ、ヘソン。
最後のキスも俺からか?」

それが二人の交わした最後の言葉だった


≪NOW≫


「エンディ、大晦日にニューイヤーパーティーとか
この店には人が来ないのか?」

「いえ。以前は大勢きてましたよ。
ただここ数年は毎年貸切です」

「え?貸切?悪かったな。
俺エンディに別れの挨拶をしに来ただけだから、
もう失礼するよ」

「いえ、大丈夫です。
待ち人来ず…というのも淋しいもので、
もう少し私とお付き合いください」

深夜2時
貸切の店内に来客はエリックのみ

どんな客が貸し切っているのか気になったが
エリックはその客がくるまでは…と
座り直す

エリック様、、一杯お付き合いいただけますか?

グラスを空ける頃
エンディが声を掛けた

差し出されたのは
スマートなシャンパングラス

手元の淡いスポットライトに
スパークリングの泡がキラキラと輝いている

「お祝いに」

「そっか、新年だもんな」

お互いが軽くグラスを持ち上げる。

ヘソンはシャンパンが好きだった。
キラキラと輝く光の泡
グラスの底から浮かんでは消え
いつまでも見ていられると言っていた。

「ヘソン様のコンサート帰りですか?」

泡のカーテンを見つめていると
エンディから声をかけてきた。

職業柄なのか
普段プライベートな事に関してエンディの方から
聞かれた事はない
エンディからの問いかけと
その内容に驚いた

「え?」

「毎年大晦日のコンサートに
エリック様がお見えになると
ヘソン様が嬉しそうにおっしゃってますから
この時間はそうかな?と」

「エンディ、な…なんでヘソンは知ってるんだ?」

わたくしがお伝えしていいか分かりませんが、
大勢の観客の中
大の大人がスタンディングで物静かに立っていると
逆に目立って困と
随分と嬉しそうにお話されてます

そのたった一人の観客へ向けて
目を瞑って魂を込めて
歌をお届けになってるそうですよ」


「そんな!ヘソンと俺はもう…
…もう…違う道を選んだのに…」

「えぇ、伺っております。
ヘソン様はエリック様を思い続ける道を
選んだのではないでしょうか?

ですから毎年大晦日はこのお店を貸し切って
当てもなくエリック様をお待ちになっているんだと
思いますよ」

その時だった
バーの重厚な扉が静かに動いた

深夜の色とはミスマッチな
少しだけ華やかな衣装にサングラス
いかにも芸能人という人物が入店してきた

カウンターに駆け寄り開口一番
「エンディー!今年もエリックがきたよ!」
声のトーンと口元の表情から
この人物にとって嬉しい出来事だったとわかる。
そして毎年恒例行事なんだと。

「ヘソン…」
エリックは持っていたグラスを置くと同時に
足の長いスツールからゆっくりと降りた

カウンターの奥に居たエリックを見付けると
慌てることなく
「初めまして」とサングラスを取った

「ヘソン」
エリックはその場に立ちつくし動けなかった

「こういうトコ初めて?」

「ヘソン…」

「俺の事知ってる?」

「…」

「え?知らないんだ?」

エリックの呼びかけとは別に
ヘソンは出会った頃のシーンを再現しながら
1歩1歩エリック近づいてきた

「ヘソン…」

「シンヘソンと言います、ヘソンと呼んでよ」

「ヘソン俺…」

「お一人ですか?」

「ヘソン、俺…
仕事も金も無くなったんだ…」

「友達居ないんで、友達になりませんか?」

「俺、もう何もなくてさ…」

かみ合わないやり取り。
この言葉で丁度エリックの前にヘソンが静止した

「エリ、違うだろ?」
これまでとは違う
少しトーンの低い声

「え?」

「何も無いんじゃなくて、
俺しか残らなかったんだろ?」

そういって
エリックを優しく包み
ヘソンからのキス
 
「ヘソン、俺…」

「エリ、俺からキスしたんだから分かるだろ?」
ヘソンはエリックをギュッと抱きしめた

「エンディ、シャンパン開けて?!出逢いに乾杯するょ!
エンディも一緒に祝って」

エリックの肩越しにオーダーする

「畏まりました。
ただ、わたくしは一足先に
お二人の再会をお祝いさせて頂きました」

「何だよそれーっ!」

「エンディ、さっきのシャンパンって!?」
そう言うエリックにエンディが優しく微笑んだ



おしまい





1つ前アップのお話。
よかったらこちらもどうぞ^^
【 続★流れ星 】りくしょん

---------------------------------------------
≪あとがき≫
毎度文才の無い文章にお付き合い頂き
ありがとうございます!

一気に萌え書きヽ(^o^)丿
ひよちゃんの作品画像に萌えましたねー。
パパっとショートストーリーにするつもりが、
どんどん長くなって・・・でも満足。
楽しかった!!

ひよちゃん加工、
ホント「手」つけたらエロさ倍増
つけて良かったのか悪かったのか?笑
ミアネ

りくしょん最高!!
ひよちゃんありがとう!!

追記:
タイトル、ゴロが悪くてちょっと変えた^^
叶わぬ恋の先 ⇒ 叶わぬ恋のその先に



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拍手コメ
>ひよちゃん

読んでくれてありがとう!!
そなの、今回は「ヘソンからのキス」がテーマになってたから
ヘソンがエリクを包むお話にしてみたの!
出来たてだけど、私もこのお話気に入ってる!

ヘソンの再会シーンの
「カウンターに駆け寄り開口一番
「エンディー!今年もエリックがきたよ!」
声のトーンと口元の表情から
この人物にとって嬉しい出来事だったとわかる。
そして毎年恒例行事なんだと。」

からーの、

「何も無いんじゃなくて、
俺しか残らなかったんだろ?」

ここ、気にってます。笑
萌え画像をつくってくれた
ひよちゃんが私の文才を
ちょっと引っ張り出してくれたおかげよ!
コマウォーヽ(^o^)丿
mong 2015/11/04(Wed)21:29:34 編集
拍手コメ
>チョポタさん

予告から案外早くできましたヽ(^o^)丿
コンサ後のエリクシーン、そうですね
色々妄想しちゃいますね!!
今後は、はぃ、そうですね。
エンディのお店でラブラブ打ち上げかな♪
今回も読んでくださってありがとうございます!
mong 2015/11/04(Wed)21:35:27 編集
拍手コメ
>ちえこさん

ご無沙汰しております!
不定期ブログながらこうして見て頂けて
嬉しいです^^
今回のお話、ウルウルしてくださったんですね!
りくしょんの萌え神様が下りてきたのかな?!
「ここは涙を誘うなー」と自画自賛ながら
ウルっと書いてました。笑
今回は画像萌えから一気にお話をかきましたが
実際の二人も
りくしょんリア充でいて欲しいですねヽ(^o^)丿
mong 2015/11/04(Wed)23:26:55 編集
拍手コメ
>Yukiさん

あさからありがとうございまーす^^

>この物語 もっと読みたいーー♥

ん?おかわりですか?!笑
どうやって続けるかな・・・(・_・;)

「エンディ!エリがshinhwaに来た事、
何で連絡してくれなかったんだよ!」

「再会が目に見えておりましたので、
幾分楽しませて頂きました」

「エリが来てるなら、打ち上げに行かなかったのにー!」

ん・・・・ここまでしか続かない(・_・;)。笑
mong 2015/11/06(Fri)10:49:34 編集
拍手コメ
>soranekoさん

アンニョン^^
お話の一部妄想も読んで頂いてたんですね!
ありがとうございます!
悲恋モードに入ると思いきや、
自分もびっくり、ハッピーエンドにしちゃいました。
「照れも迷いも無くエリにキスするヘソン」
そうなんです!
この加工画像が素敵な演出をしてくれていたので、
妄想まっしぐら!
そういう表現をしたかったので、
文才無いながら頑張ってみました。笑
自画自賛型なのですが、このお話も気に入ってます♪
りくしょんはほっこりしますね^^
mong 2015/11/06(Fri)10:55:45 編集
プロフィール



HN:
Mong
性別:
非公開
自己紹介:
I love Hyesung.
I love Ricsung.
I love Eric.
I love Shinhwa.

I like the image processing.

I waiting for ur comment!
ぜひ感想聞かせてください♪
せめて足跡だけでも…(^_^)
나는 당신의 감상을 기다리고 있습니다.
我等着你的意见。
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----------------------------------------
I made remix song(^_-)-☆.
Please listen!
You can download

신승훈 - 미소속에 비친 그대


Great Song Battle - Shin Hyesung_MIX


Midnight_Girl_deep_sea_remix!!!


아무리 생각해도 난 너를
(いくら考えても僕は君を)
Hyesung remix


Chicken Mani Remix Version(46s)



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