Ricsung　story

【　下弦の月　】



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[15回]

入浴を済ませリビングへ。

ベランダのガラス戸が開いている事に気づく。

ヘソンがベランダでタバコを吸っているのだろう。

「何見てるんだ？」

手すりにもたれるヘソンの背中へ話しかける。

「月」

ベランダへと出て夜空を見上げた。

「どこ？」

「下」

意外にも眼下の澄ましたビルの少し上にあった。

「細ッ。。。下弦の月か」

下弦の月の少し上に大きな星。

金星に目を移した時だった。

煙を深く吐き切ったところで、
ヘソンが小さく呟いた。

「大丈夫かな…」

「何？」

「俺達…」

ヘソンの言いたいことはすぐにわかった。
俺とヘソンのコトではない。

「仕方無いさ、中国への出向は政府命令だからな。
政治が落ち着いたら状況はかわるから」

「理解はしてるんだけどな…でも」

月を見つめたままのヘソンにバックハグ

「ヘソン・・・月と一緒だよ。
いくら細くなっても決して月が無くなるわけじゃない。
・・・シナはシナ。
イイ時も悪い時もある。
俺達なら越えられるから」

「うん」

「日本、行こうな？」

「うん」

「ワールドツアーしような」

「うん」

ヘソンがやっと微笑んだ。

タバコを口へ運ぼうとするヘソンを制止、
キスを運ぶ。

「ヘソン、手、冷たいな？湯冷めするぞっ」

煙草を消すとベランダを後にした。

サッとカーテンを引ききる寸前、
上昇してきた下弦の月と目があった。

”いくら目を凝らしても
ヘソンの変化は見せられないんだ。
見ていいのはムーンジョンヒョクだけ、悪いなっ”

心の中でそっと呟き、
外界との繋がりを閉じた。


おしまい
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はーぃ、読んでくれてありがとうヽ(^o^)丿

先日夜の外出中に
細っそい下弦の月をみて即妄想。
イルボンコンが未だ発表されない理由の
お話にしてみました。
アジアコン？どこが？
まー、これが理由なら仕方ありませんね。
やはり隣国同士仲良くしたいだろうし、
中堅層の見方を増やすには、
ある程度知名度のある芸能人を送り込まないといけないしね。。。
絶対そうだわ！
。。。と、都合よく解釈して納得しています。
で、実際のところ、イルボンコン、どうなのよー？！
期待しちゃうじゃないの！
期待してていいの？
後悔が大きいのは嫌よー！
無いなら潔く無い！と断言してくれ～！！笑

そうそう、この画像、
お話に登場するのは３回目くらいだよね。

このブログを始める時の第一号の加工。
今でも気に入ってますヽ(^o^)丿




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