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(エリック視点)
2012年10月
ヘソンが日本から戻ってくる、
真っ直ぐ俺たちの部屋へ。
もうそろそろかな?
きっとお腹を空かせて、
”エリ~、動けない…飯作って~”って言うはず。
普段はヘソンが料理を担当する。
でも、海外から帰国した時は、
俺がヘソンに料理を作る。
滅多にないんだけどさ。
あ、俺たち同棲してるんだよね。
世間的には同じマンションの
別室に住んでる事になってるけど、
そこは…ね。
こないだの神話放送だって、
玄関口で撮影っていうから、
そりゃー困ったよ。
俺達の仲を知ってるカメラマンに無理やりお願いして、
撮影してもらってさ。
そうそう、あの時は玄関の角度を
ちょっとずらして撮影してもらったんだよね。
別の部屋みたいだっただろ?
ヘソンは玄関先で。
俺は入口の外で。
でも俺、その後大失敗。
部屋の暗証番号間違っちゃった。
だって、普段はヘソンが空けてくれるから、
あんまり覚えてなくてさ。
あの後の視覚マジックをもう一つ言うと、
「地下駐車場で俺たちは初顔合わせ!」となった映像。
駐車場へ向かうエレベーターの中、
俺とヘソン、別々の様だけど・・・
実は同じエレベーターに乗ってました~!!
なかなか俺たちも大変なんだぜ。
そうえいば!
神話放送始まった頃の前のセルフカメラ。
入浴シーンのヘソンは俺が撮ったんだ!。
暗闇のベッドの上のヘソンもね。
なぜ暗闇だったか?
だって、先に俺がベッドで撮影しちゃったから、
ヘソンがベッドで撮影したら、
同じベッドで撮影したらバレるだろ?
だから、ヘソンは真っ暗に。
真っ暗な方がヘソンと絡みやすいしさ。
え?そんな事聞いてないって?
まぁ~、そんなこんなと、
色々なミッションを超えながら
俺たちは幸せに暮らしている。
脱線してしまったけど、俺の料理。
レパートリーは少ないけれど、
「お腹空いた時に食べるエリの辛ラーメンが
一番うまい!」
と、ヘソンが言うから、
俺にとっては自慢の料理だ。
今日は特別具沢山な辛ラーメンを準備。
<ガチャっ>
「エリ~、腹減ったー何か食わせて~」
帰宅の第一声がコレかよ…
「おかえりヘソナ~」
俺は玄関にヘソンを迎えに行った。
「ヘソナ、”ただいまのキス”は?」
「ソレより腹減った」
”ソレ”ってなんだよ!
・・・俺には大事なのに~T_T
横目で俺を睨みながらダイニングへと向かうヘソンを
後ろから追いかける。
「エリ、腹減った。」
「はぃはぃ、そういうと思って、辛ラーメン用意してるよ」
「まじで?!ありがとう!!今日は辛ラーメンが食いたかったんだよ!」
知ってる。
なぜなら、俺はヘソンを待っている間、
ペンのブログでヘソンがファンミーティングで何をしたか
チェックしてたんだ。
そしたら、ラーメンは味噌味が好きで、
特に味噌の辛ラーメンが大好きだって。
ヘソンはきっと、”エリックの作った”って言いたかったのを
グッと我慢したんだろうな…と、
ブログを読みながら、思わずニヤケてしまったよ。
さて、そんな事を思い出しながら、
辛ラーメンの最後の仕上げ。
「とりあえず、先にサラダでも食ってて」
「さんきゅー^ ^」
「今日のエリは気が利くな」
「今日の???せっかく辛ラーメン完成したのにな~、
そんないい方してもいいのかな?」
「ごめん、エリ。いつもだよ。いつもお前は気が利くよ」
感情のない棒読みで答えるヘソンだけど、
まぁいっか。
「はい、どーぞ♪」
「うまそ~!!いただいきまーす♪」
アツアツのラーメンをアヒル口でふーふーするヘソン。
目をつぶってラーメンをモグモグするヘソン。
スープをすするヘソン。
全部可愛い。
突っ立ったっま思わずジーーーッと見つめてしまう。
「ヘソン、うまい??」
「お腹空いた時に食べるエリの辛ラーメンは一番うまいよ」
やっぱり言った。
言うと思った。
「エリ、何突っ立ってんの?座れば?」
確かに・・・
でも、ヘソンが魅力的すぎるから見とれてしまうんだ。
ファンミでも言われたんだよな?
”ヘソンは魅力の塊”って。
それは俺も共感できる。
でもそれって敵が多いって事だろ?
やっぱ、ヘソンを一人行動させるのは心配だなー。
次のファンミは俺もついて行こ~。
椅子に腰かけ、机に寝そべるようにして、
やっぱりヘソンに見惚れていた。
「ねぇ、ヘソナ~、ファンミの様子をブログで読んだんだけどぉ~」
「は?お前は俺のファンかよ」
「いや、彼氏」
「バ~カ」
呆れた顔だけど、美味そうにラーメンをすするヘソン。
「ヘソナ~、ファンミのプロフィールで気になったんだけど、
お前ってお酒を飲んだらイビキをかいて寝るんだよな?
疲れている時はスヤスヤ眠るんだよな?」
「それが何か?エリがいつも言ってるじゃん」
「そうだけど、俺が言ってる事を公表しても良かったわけ?」
「あ・・・っ」
「だろ?ヘソンの寝姿なんて、第三者じゃないとわかんないよね?」
「・・・・」
気まずそうに眉間にシワを寄せ、
下唇を突き出すヘソン。
これもまた可愛い。
「ま、ペン達もそんなに気づいてないと思うよ、気にするな!」
「じゃー言うなよ!!」
ん?俺怒られた?
飯に必死なヘソンにただ流されたのか?
俺はヘソンに構って欲しくて、話を続ける。
「でさー」
「まだ何かあんの?」
面倒くさそうに言うヘソン。
「お前、嘘が上手くなったよな。」
「は?誰がいつ何の嘘をついたんだよ?!!!」
「お前、ここ一か月は俺と二人きりで食事してないって言っただろ??」
「そうだよ」
「どこがだよ!二人きりで食事してるじゃん!」
「ここ1か月に関しては、二人きりで食事はしてません~!」
「は?何でそんな事言うんだよ?」
「お前には見えてないのか?」
「は?」
ヘソンは霊感強かったか???
俺はキョロキョロと周囲を見回してみる。
うん、居ない。見えない。
「エリ~、お前さ、このジョンヒョク見えてないのか?」
ヘソンが指をさしたのは、ダイニングの椅子に座らせてある
大きなクマのぬいぐるみ。
あ・・・これって、1か月前の撮影でもらったクマ。。。
そうだ、このクマはヘソンが喜びに満ち溢れすぎた為、
モデルの子が気を遣って、「これはヘソンさんにあげます!」って
言われて持って帰ったクマだ。
あの日以来、俺の定位置にこいつが座ってる。
正直邪魔なんだけど・・・
・・・って、ヘソン、今このクマの事を【ジョンヒョク】って呼んだ?
気のせいだったか???
「クマが頭数に入るのか?」
「そうだ。だから俺は嘘ついてない。
ちゃんとマネージャー【とか】って言ったし」
「そ、そうだな。。。??」
ヘソンの機嫌をそこねないよう、
ひとまず俺は共感してみた。
でも、このクマがヘソンにとっては3人目?
ヘソンのこの感覚、可愛いな~。
「ヘソン、このクマの名前、何って言った?」
「白クマ」
「あっそう。。。」
さっき絶対、【ジョンヒョク】って言ったのにな。
ヘソンは俺が居ない時、こいつを俺だと思ってるんだな~^^
クククッ
俺は心で小さく笑った。
「何ニヤニヤしてんだよ!気持ち悪い!」
あれ?俺の心の笑いがヘソンには届いたのか???
「気持ち悪いと言えば、ねぇ、ヘソン~、
ファンミでお尻触られたって??」
「そーなんだよ!!!それがさー、会場を歌いながら歩いてたら、
触れるような触れないような、
微妙な感じでペンの子達が触ってくるんだよ!
あれには参ったねー」
勢いよく話し出したヘソン
「そんなに大勢に?」
「まぁ…ね。仕方ない事だろうけどさ、困るよな。」
はぃラーメンご馳走様」
ヘソンは一気に俺のラーメンを食べ終え、
椅子の背もたれに体を預けた。
「旨かった~」
そう言って手を拭いたり、口を拭いたり。。。
「お前、お尻触られた相手と結婚しないといけないって
ファンミで言ったよな?
俺、ヘソンのお尻触った経験者だけど・・・・
俺、ヘソンと結婚すんの?」
「え?しないのか???」
一瞬視線をこちらに向けたけど、
サラリとものすごい事を言われたぞ!
何?俺の方が衝撃過ぎて目をパチパチとさせてしまう。
俺とヘソンの愛情を不等号で表すと、
絶対俺の方が大きくて、
ヘソンは俺の愛に付き合ってくれている程度だと思ってた。
でも今の…今の言葉からすると、
ヘソンと俺の愛情はイコールって事だよな?
いや、ヘソンの方が大きいか?
プロポーズは”絶対俺から”と思っていたけど、
まさかの急展開!!
俺は嬉しくてウルウルと、
ただヘソンを見つめていた。
ヘソンも少し恥ずかしく思ったのか・・・
それとも照れたのか?
俺の視界を邪魔してきた。
サッとペーパーをとったヘソンは
少しだけ照れ笑いしているように見える。
あまりにも言葉の衝撃が大きすぎて、
ヘソンの悪戯にさえ、まだ動けない俺。
沈黙が続き、通じて無いと思ったのか、
改めてヘソンが俺に言った。
「エリ・・・・」
「俺たち結婚しないのか?」
当たり前のように言い放つヘソンに
俺は左右に大きく頭を振った。
「じゃーなんで何も言わないんだよ?
お前体調悪いのか?」
勝手な勘違いで急に不安がるヘソン
ヘソンの手が俺にのびてくる
「エリ、大丈夫?熱でもあんのか?」
ヘソンの手が額の温度を計る
表面的には平温だけど、
俺の体内は沸騰していた。
「だ、大丈夫だよ!!感動しすぎて言葉が出ないダケだ!」
俺の言葉に小さく笑い、
おもむろに立ち上がったヘソンが近づいてきた。
「エリ、俺、幸せだよ」
”チュッ”
「風呂入ってくる」
そう言ってヘソンが俺から離れて行った。
ヘソンが自分からキス?
未だ動けない俺。
普段絶対にこんな事ありえない!
やっぱり日本に行ってる間淋しかった反動か?
ヘソンが俺を誘っているのか?
俺もヘソンのプロポーズに応えなければ?!!!
「ヘソナ~、今のキスじゃ足りな~ぃ。俺も一緒に入る~」
バタバタとヘソンの後を追いかける。
「来るなよー」と拒むけど、嬉しそうなヘソン。
俺って…愛されてるー♪
これからもずっと仲良くしようね、ヘソン!
おしまい。
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読んでいただき、ありがとうございました。
いつものおバカな妄想話ですいません。
ファンミのプロフィールで「寝姿」を公表してましたよね?
お話にも書きましたが、寝姿って自分ではわかりませんよね?
絶対エリックが言ったんだと激しい妄想になり。。。このお話となりました。
今回も無理やりイメージ写真を付けてみました。
もうこのお話の為の写真にしか見えない私。
相当ヤラレてます。
画像のほとんどは雪のメロディーの動画からとりました。
久々に見た雪ノメロディー。
何だか新鮮でしたよ^^
誤字脱字ばかりかと思いますが、
今後もまたおバカな妄想に
どうぞお付き合いくださいませ。
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